テロリストか愛国の志士か

Category : 時事ネタ

NHK新会長が就任会見で慰安婦問題で問題発言がニュースになりました。人相は人を語る。申し訳ありませんが、私はこの人、パス(苦笑)この人は安倍さんの息がかかっているそうで(?)国営放送は政府機関のスポークスマン的役割なんだなあとつくづく思いますが、国営放送の会長が公に口にして良いこととそうではないことの区別がつかないとは・・・やれやれ。
ですが、今日になって「不適当な発言だった」と謝罪したようで。世間的にヤバくならないと謝罪もしない、公という立場の意味が分かっていらっしゃらないご仁という体たらく。ウチ、受信料払ってるんですけど!まったくイヤになっちゃいます。

類は友を呼ぶんですね。安倍さんも今日日の日中の軋轢を第一次大戦前の英独に喩える熱弁を振るったそうで・・・やれやれ。批判を受けて「問題ない」と仰ったとか・・・この人も表現して良いことと不適切との区別がつかないようです。

時の官房長官も韓国政府が安 重根の碑を建てることを受けて「テロリスト」と称して物議を醸し出しました。この安 重根という人物は伊藤博文暗殺犯とか。ウィキペディアに






安 重根(日本語読み;あん じゅうこん、朝鮮語読み;アン・ジュングン、朝鮮語表記:안중근、1879年9月2日 - 1910年3月26日)は大韓帝国時代の朝鮮の民族主義活動家で、初代韓国統監を務めた伊藤博文(日本の初代内閣総理大臣)[1][2][3]を、1909年10月26日に満州のロシア権益のハルビン駅構内で襲撃して殺害した暗殺者である。ロシア官憲に逮捕されて日本の関東都督府に引き渡され、死刑となった。(テロリストか義士かの詳細については下記)
伊藤の死により韓国併合の流れ[4]は加速され、暗殺は大韓帝国の消失という皮肉な結果をもたらしたという見方もある[5]が、当時の朝鮮族、ならびに今日の韓国では、後の朝鮮独立運動にもつながる抗日義士であったとして安重根は英雄視されている。一方、北朝鮮においては、神話的に喧伝される金日成の抗日パルチザンに比して、まず安重根には両班という出身に矛盾があり愛国的ではあったものの解決策を持たず手段も目標も誤った人物であったという評価に留まり、金日成の引き立て役に位置づけられている。
他方、事件当時、明治日本の右翼人士や知識人[6]は、安重根は単身で要人暗殺テロを完遂した汎アジア主義者の志士であるとして、動機と犠牲精神の純粋性に共感する傾向があり、助命嘆願をする者もいたほどだった。







と、あります。伊藤博文暗殺犯と聞き、私が一番に思い浮かべたのは明治~大正~昭和にかけて日本が敷いた富国強兵。領土拡大へ進撃して行った歴史です。
私は朝ドラ『ごちそうさん』を観ているんですが、今週からちょうど第二次大戦がドラマの背景なんですね。当時は「お国のため」と徴兵は名誉と見なされていた時代。行ってくるぞと勇ましくと歌って送り出す様子が描かれています。この場面をみて私はつくづく

国(政治)のために国民があるのではなく、国が国民のためにあるべきだろ!

と強く思ったんですね。国民に義務を課す、その一方で法で国民を守る、今は民主主義国家として一応日本は成り立っていますから、戦中のように一方的に義務を強要するような政治形態ではありません。ありませんが、水俣病などの公害問題から露呈された企業と政治の癒着による隠蔽体質は戦前戦中となんら変わってはいません。福島原発事故は未だに収束していないことを私たち国民は知っています。ですが、安倍さんはオリンピック招致の際、「コントロール下にある」と胸を張ってスピーチしましたよね。

ため息

官房長官の安重根に対するテロリスト発言にしてもそうですが、安倍政権を構成する人々は一触即発をまるで望んでいるようだと感じる人は少なくないでしょう。私もそのひとり。加えて集団的自衛権を実現させるためにきっと手段を選ばないだろうと感じています。ただ戦中のように大上段から国民にもの申す手法は避けている。従って集団的が意味するところの自衛権を私たちは注意深く見守る必要がありそうです。

さて

伊藤博文暗殺犯、安重根ですが、この人物をどう評価するかには国の違いも影響するでしょうし、当時を資料でしか知る由のない私ですが、明治政府以降の日本の侵略戦争の歴史を振り返れば、見えてくるものがあるように思います。

侵略する側にとってはテロリスト

侵略される側にとっては志士

もう埋める溝は政治の舞台ではないのかも知れません。日本には明治以前から朝鮮半島へ侵略しようとした歴史(豊臣秀吉)があります。その国には国の文化があり、そこに住む人々には家族がある。

侵略とはそれを踏みにじる行為以外の何ものでもありません。

私は以前「殴った人間は殴ったことも忘れてしまうが、殴られた人間はその痛みと屈辱を持っていつまでも忘れない」という話を聞いて深く同意したことがあります。ブログにも書きました。この人間の感情は理屈ではありません。従って、終戦から70年近くたっているのにという日本人の感覚は無理からぬことなのですが、決して当然の理由とはなり得ないのです。

忠臣蔵なら理解できますか?

慰安婦問題をでっちあげと資料を紐解く日本人がいますが、侵略した事実は消える訳ではありません。攻め入った国が支配する構図は世の常です。

もし逆だったとしたら?もしあなたが伊藤博文と同じ国の人間ではなく、安重根と同じ国の人間だったとしたら?国の危機を感じて立ち上がった若者をテロリストと呼ぶでしょうか。例え早過ぎる決起としても。

私たちにとって戦争は過去のことです。でもね、広島・長崎の悲劇は忘れてはならないことと多くの日本人は感じるのでしょう?
被害者であるか、ないかでこうも変わる・・・これが人間の情ではないでしょうか。良いとか悪いとかいう話ではないのですよ。立場が変われば認識も異なるということかと思います。

現政権の政策に異を唱え、デモに参加する多くの人たちがいます。安倍さんも石破さんも不快感を隠しませんでした。この国民の切なる声を拾おうともしない、自分たちが打ち出す政策を見直そうともしない、これでも目が覚めない人は覚めないままでしょう。

YesかNoか

もうそういう状況ではないでしょうか?沖縄ではひとつ民意に結論が出ました。次は東京の番ですね。

話が逸れました。逸れましたが、現政権から発される内容に「第二次大戦前夜と酷似している」と感じる人は決して少なくないでしょう。政治とは自画自賛であってはならないんですけどね、安倍さんは胸を張っての外遊。あの自信は何処から来るのでしょう。婦人を伴っての歴訪でした。家庭内野党?はて。

私個人は、ですが、安重根をテロリストとは言いたくないと感じています。何かもっと裏があるのかも知れません。何もかも彼自身の死をもって真相は闇に葬られた。
現韓国大統領は親日家ではないそう。安倍さんの「韓国料理好きです」と親愛の情を示すかのような発言に大統領は引いていた図が脳裏を過ります。安倍さんってちょっと人の心を読む力がないのでしょうね。会話が適切かどうか分からないNHK新会長と似たところありそうですが、会話の適正を慮るのは知性です。
大統領「軽いヤツ」と思ってやしないかと私ヒヤヒヤしたのを覚えています。韓流大好き主婦(私も好きですが、(^^))じゃないんですし、反日感情を持つ相手が「あなたの国の料理好きです」とかで心開くはずもないですしね、口から出るに任せるタイプなのでしょうか。

いずれにしても

安重根をテロリストと決めつける発言を時の内閣がするべきではないと私は感じます。その同じ舌で靖国参拝を理解してくれと言うんですから。どの口が言うではないでしょうか。

私たち日本人は決して侵略した歴史も広島・長崎の悲劇も忘れてはならないのだと私は思っています。

スピリチャルな人々が鼓舞するような日本人は選ばれし民族などと私は浮かれたりはしません。加害側でもあり、被害側でもある、その両方を体験した国に生まれた私たちは都合の良い解釈で中国とも韓国と丁々発止する政権下に置かれています。これは集団的自衛権へ進む階梯。尖閣諸島問題にしろ竹島問題にしろ、平和ボケと言われる私たち日本人は「日本の領土なのだから」が正論と単純に考えたがりますが、ことはもっと複雑なのだと思います。

安倍さんは外遊して日本に味方する方向へ世界を向けようとしているようですが、あまり功を奏していないかも知れません。今回の英独発言も不適切と捉える海外メディアが多いのを知るにつけ、日本は金離れの良い国以上でも以下でもない印象をアフリカでもインドでも繰り広げているにつけ、現政権がどう見込んでいるかは伺い知れないけれど、対中国・対韓国に関して、どれだけの諸外国が日本の主張を優先するでしょうね。

いずれにしても

官房長官のテロリスト発言は私の視界をかえって広げてくれました。安重根とはどういう人物なのかを知るきっかけにもなりました。そして、伊藤博文が生きた時代から続けられた富国強兵への道は第二次大戦敗退に至る長きに渡り、中国韓国の国民(東南アジアの国も含めて)に与えた苦しみ、そして、怒りを慮ることを忘れてはならないと私は思った。

もし自分が当時、韓国人だったら

侵略される側の国民だったら

そのくらいの心は持っていたいと私は思う。ただし、これは引き続き、私感です。色んな感じ方があるでしょうし、それこそ立場で譲れない!という価値観の相違もあろうと思います。人の痛みってなかなか分かるものではないのですよ。自分が同じ立場になって初めて分かるということがたくさんあります。

人間であるということはそういう意味でも得難い機会と思うんですね。






心から






安重根氏のご冥福を祈りたいと思います。








プロフィール

takako

Author:takako

maria letter
私が今伝えられること

リンクの「maria letter 小林です」は非公開ですが、更新はPDF配信に切り替え。ご希望の方は下記メールフォームより氏名(ハンドルネームはNG)・PDF希望をご記入の上お申し込み下さい。
(2016年12月27日記)

いったんアメブロに移転しましたが、広告の量がストレスで2015年11月にFC2でブログ復活しました。限定記事もこちらで復活。パスワードはそのままです。

リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ